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柏の木の枝整理

 新年早々ではあるが、庭の柏の木を整理した。

 幹の高さは7mほどあろうか、5年以上前になろうかと思うが業者に頂上を水平にバッサリと切ってもらったまま放置していたもの。その上にさらに枝が伸びて10m近くの高さになっているようにも思える。

 頂上を平らに切った直後には、まだ付近にはフクロウが多数生息していたらしく、柏の木の頂上や付近の電柱の頂上にとまっている様子を目撃していた。そんなことからフクロウのために巣箱を製作して柏の木に括りつけていたのだが、やってくるのはスズメバチやシジュウカラ、ヤマガラやジョウビタキで、ほとんど冷やかしにしか思えなかった。

 そうこうしているうちに、付近の山のフクロウの生息数は減ってきたらしく、以前だと今くらいの季節には夕刻から早朝まで、室山や近くの西の山から複数のフクロウの鳴き声があちらこちらから聞こえていたのに、最近ではかなり少なくなってしまったようだ。おそらく2Kmくらいの距離ならばフクロウの鳴き声は響きわたって聞こえるはずなのだが、今ではとても寂しい状況になっている。

 繁殖はまだ雪のある早春から初夏らしいが、ヒナを育てている期間には一晩にねずみを7匹くらい捕らえてヒナに与えているといった記録もあるそうで、地域の小動物や鳥の食物連鎖の頂点に立つフクロウが減っているのは、そうした動物や鳥たちが減っている事も考えられ、自然の崩壊が進んでいる事を示す状況かもしれない。

 写真の柏の木の横には、すでに枯れていた杉の木があるが、ここにはコムクドリの巣箱をかけて2年連続営巣を確認したが、1年目はヒナが巣立ったが、2年目はアオダイショウに襲撃されてヒナが無事に巣立つことができなかった苦い経験がある。この杉の木は近く切り倒す予定だ。