• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

剪定断面の保護

 今年も春が早くやってくるようだ。

 果樹の剪定作業も少し早めに取り掛かっているが、今年は梨の老木は大胆に剪定して整える(と息子)。同時に、園の周辺にあるミネゾやツツジなどで(園の)景観を損ねるものは伐採しようと決めて、順次チェーンソーで伐採作業を行っていた。ところがチェーンソーのエンジン不調により途中で作業を中断せざるを得なかった。すぐに修理に出していたが、本日修理完了してもどってきた。

 梨の木はほとんどが老木で、義母が長年守ってきたが枝が暴れて重なっている部分がかなりあり、しかもかなり太くなっているために、(収量減を恐れて)切れずに放置状態で好ましくない。そのうちに、とか来シーズンこそは、として何年放置してきた事か。そうした枝もできるだけ整理することにした。

チェーンソーの威力は絶大で、切った太い枝がドスンドスンと地面に落ちる。園内には剪定して落果した徒長枝と太い枝がゴロゴロしている。

 1月後半から取り掛かっていた剪定作業だが、枝の切断面を放置するわけにはいかず、トップジンMペーストで断面保護と感染予防をしなくてはならない。合わせて、前シーズンに剪定した場所の確認と、自身が行った剪定の評価もしなくてはならない。データを記録しているが、前年のデータの整理もままならず、今年も同じく記録をしている状態だ。

 トップジンMペーストは切断面10㎜を超える場合に塗布するが、切断面に気づけば10㎜以下でも塗ることが多い。断面が大きい場合は重ね塗りをすることも忘れない。また、(前シーズンに剪定した)古い断面でも、大きい断面や特に断面が上を向いていて雨にさらされ易い所にも重ねて塗るようにしている。

 前シーズンに剪定した断面を示すが、断面の周辺形成層が盛り上がっていたり、新しい枝が伸びていたりする。また、細い枝を切り詰めた場所は、その周辺から細い枝が伸びているのがわかる。積極的に強く切り詰めた枝の付近からは太い枝が伸びている。