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室山の野鳥は激減

 「室山の野鳥は激減している」と感じるのは私だけだろうか。

 昨年から室山の木、特に松の伐採がかなり進められていたようだ。西側斜面ではかなり広い範囲で松の伐採が進んでいた。東側斜面でも同様で、秋には山の中で連日チェーンソーの音が鳴り響いていた。

 毎朝散歩して、チャンスがあればと思い常にカメラを携帯している私だ。秋から冬は広葉樹の葉が落ちると野鳥観察がしやすくなるので楽しみが増える。ところが、以前にも「野鳥が少なくなったと感じる」として書いたが、その傾向はさらに進んだ。この冬になって遭遇する野鳥の種類だけでなく、数も激減していると言わざるを得ない。

2022年1月:なぜか野鳥が少ないと感じる

https://tonyafarm.jp/2022/01/10/705/

 平日の散歩は朝早い時間なので、今の時期は真っ暗だが、今日は休日なので充分に明るくなってから出発した。そのためか、シジュウカラ、ヤマガラ、カケス、アカゲラに遭遇することができた。しかし、野鳥の鳴き声が非常に少ないため、何とも寂しい雰囲気だ。

 例に挙げると、ジョウビタキは冬になると数十メートルから100メートルも歩けば、縄張りを主張するかのようにオスが鳴いている姿を毎日見かけていた。比較的フレンドリーな鳥で距離をつめてもすぐに逃げたりしない。同じくホオジロも撮影しやすい鳥だ。この冬はまだ、そのような光景が全くない。また、ルリビタキとの遭遇もこの時期には楽しみだった。春から初夏に見られるオオルリと同じく「青い鳥」として遭遇を待ちわびている。

 数が多く、鳴き声もややうるさいとさえ思えるヒヨドリでさえ、わずかな数しか出会わない。以前は大集団で自宅の木にもやってきて騒いでいた。ツグミもリンゴ畑や梨畑の地面に降りているところをよく見かけたが、この冬はほとんど見かけない。近くの民家に定住していると思われたキセキレイも姿を消した。数では圧倒的に存在感のあるムクドリでさえ室山周辺ではあまり見かけない。仮にチェーンソーなどの音におびえて少しの間遠ざかったとしても、ムクドリはしたたかで、大きな音がしても危険がないと判断すればすぐに戻ってきそうなものだ。クロツグミ、シロハラ、ヒレンジャク、キレンジャク、アトリ、メジロ、モズも全くみかけない。

 シジュウカラ、ヤマガラ、エナガは何度か遭遇しているが、頻度と数は以前に比べて圧倒的に少ないので寂しい気がしてならない。