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今年も野鳥の巣箱を製作

 野鳥のための巣箱を製作した。今日はNo.1の巣箱にヤマガラが巣材を運び始めた。

 例年だと2月には設置していた。今年は3月の月末になってしまった。2年前にはヤマガラが3月の終わりには営巣を開始して、4月1日には産卵していた状態を考えると、(巣箱の設置を)野鳥たちに周知する期間が短くなってしまい不安があった。

 巣箱の内部にカメラを納めるためには、カメラのサイズと焦点距離を考慮するとどうしても大きめになってしまう。箱の底面の面積が大きいと、ヤマガラやシジュウカラにとって巣材の搬送量が増えるため負担が大きくなるので、気に入ってもらえるのかという不安がつきまとう。

 今年は3つ製作した。

 1つ目は、42㎜の巣穴の前面に(32㎜の巣穴を開けた)板をあてがったもの。これはヤマガラやシジュウカラよりも遅れて営巣を開始するコムクドリにも使えるようにしたもの。仮にヤマガラかシジュウカラが1度目の子育てを終えた後に、(32㎜の巣穴にした)板を外せば巣箱が再利用できると考えた。こちらは有線LANのカメラとして、自宅の槐の木に設置した。

 2つ目は巣穴32㎜の巣箱で、巣穴の大きさは固定で1シーズン中に2度の子育てがあるかどうかわからないが、仮に1度目があった時にも巣箱内部を放置して実験しようとするもの。この中には無線LANで接続するカメラを内蔵した。このカメラは遠隔操作でカメラアングルを変えることができる。弱点は巣箱が雨に濡れると無線通信の状況が悪くなる。そこで巣箱を木に掛けるのではなく、雨をなるべく避けて自宅の屋根の下に設置した。

 3つ目は、巣穴を設けずに前面をオープンにしたもの。野鳥の種類(例えばキビタキ)によっては巣穴のある巣箱を選択しない種類もあるという事なので、今年は実験的に製作した。外から見えるのでカメラは内蔵していない。

 そうしている中、設置した3月の終わりから巣箱の巣穴付近で様子をうかがうヤマガラやシジュウカラが確認されていたが、数百回訪れていたが(カメラを警戒してか)なかなか巣箱の中には入ってこなかったのに、ようやく4月1日になってヤマガラが1番目の巣箱の底に降り立った。

 2日めになる今日は朝から31回内部に出入りして、巣材を運び始めた。しかし午前10時頃から雨が降り始めると巣箱には全く入らなくなった。今後はどうなるかわからないが、まずは1番目の槐の木に設置した巣箱はヤマガラが気に入ってくれたようだ。2番目の巣箱の巣穴には2度シジュウカラが頭だけ入れて中の様子をうかがっていた。どうなるだろうか。