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ウソとベニマシコ

 これまで早朝の散歩では、車に対して存在を示すために反射板とライトを携行していたが、最近は天気さえよければ6時少し前には明るくなってきた。

 今年になって気づいたが、近くの桜の木には早朝に決まってウソかベニマシコが来ている。いつもそうだったのだろうか。薄暗い朝、桜の木を見上げると鳥のシルエットしかわからない。スズメとそれほど大きさの変わらない鳥にカメラを向けることがなかったから気づかなかったのだろうか。

 最初に気づいた時は鳴き声がヒントになった。冬に多くみかけるジョウビタキだが、スズメでもなくジョウビタキでもないと思い、高い桜の枝の間を移動する鳥にカメラを向けてズームして驚いた。最初はメスのウソだったが、すぐ近くにオスがいて「ウソ」と気づいた。それから2分と経たないうちに別の桜の木にベニマシコを見た。

 何年間も同じ道をほぼ毎朝散歩していて気づかなかった。

 うれしくもあり、ショックでもあり。私の野鳥の写真が同じ日に2種増えた事は喜ばしかった。しかし、最初に遭遇した時は薄暗い中、やや明るくなり始めた空と桜の枝の間をチョロチョロされて、姿をうまくとらえることができずに焦った。最近になってようやく少しだけ光量が増えた事で、私のバカチョンカメラもウソとベニマシコの特徴的な赤い色に反応してくれて、それらしい写真になった。