• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

2024年第2回定期防除の実施

 近年、気候の変動が激しい。今シーズンは暖冬との予測だった。確かに2月の平均気温は例年を上回っていたらしいが、降雪の回数が多く、また、根雪の状態になる事が特徴的だった。

 前に降った雪が解けるまえに、再び雪が降るというパターンが多かったためか、田畑の雪が完全に消えることなく2月が終わり、3月になっても寒い日が多かった。

 それでも桜の開花については、昨年よりは遅かったものの、例年よりは早かったようだ。

 当園としても、もう20年近く梨の人工交配はやっていなかったが、スモモは花粉を購入して人口交配をやっていた。今年は梨もスモモも人工交配もやらずに結果を観察することにした。

 とはいえ、スモモのほとんどの品種は自家不和合性で自家受粉しない。まったく何もしないわけにはいかず、ミツバチに交配をお願いすることにしている。

 ミツバチは今週末の4月13日に当園にやってくるため、今回の定期防除は今日実施することにしていた。天候もまずまずでよかった。

 まだ、梨の花は開花していない。スモモの月光と貴陽、ケルシーの蕾は一部では開き始めた。

対象病害虫はナシミハバチ・ナシキジラミ、黒星病とされていて、散布薬剤は以下のとおり。

  • スミチオン水和剤40(1000倍):コリンエステラーゼ活性阻害
  • ネオエステリン(10000倍):展着剤
  • ICボルドー48Q(30倍):銅水和剤(殺菌剤)
  • スミチオン水和剤40(1000倍):殺虫剤

散布量:10アール当たり400リットル以上とされるところ、当園40アールに1500リットルを散布した。