当園の梨棚は(恐らく)耐用年数の倍以上の年月が経過しているらしく、番線が錆びて劣化している。また、伸びてしまって緩んだ棚になってしまい、棚としての機能を果たしていない。
本来ならば棚に梨の木を「誘引」して樹形を整えるべきところを、まるで梨の木の方に番線を誘引しているかのようになっている。
手動のウィンチ(’耐張力500㎏)で、棚の番線を引っ張って固定する作業をしていた。
棚が緩んでいるとはいえ、場所によっては番線が切れてしまって短い箇所には、不足している長さを補充して棚を整える必要があった。
劣化して錆びた番線は、強引に引っ張ると切れてしまうし、その番線の括り付け方が悪いと、後で簡単に切れてしまったり、括りつけた部分が外れてしまったりする。
自己流でやっていたため、最初はなかなかうまく固定できず、引っ張っていた手動のウインチを外そうとすると、あっさり番線が切れてしまったりしていた。そのため、切れた番線にエクセル線をつないで引っ張るケースもあった。番線の括り付け方に問題があった。
何度も繰り返すうちに、番線を締める時の「コツ」のようなものが分かってきて、ようやく不安のない括り付けができるようになってきた。