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野鳥の習性はわからない

 一昨日(2月6日)の夜から翌日(2月7日)の朝にかけて雪が降り続いた。

 昨日(2月7日)の午前中10時近くの事、あるお宅の木とその周辺の電線にヒヨドリとツグミの大集団がいて、野鳥には興味なさそうな人たちも見上げて通っているほどだった。かなり異様な光景に映ったようだ。

 車を運転していた私だが、遠くから見てもヒヨドリやツグミとはやや違ったシルエットに気づいた。車のスピードを緩めてその場所を通過しようとしたところ、「おおっ!あれはヒレンジャク!」と気づいて、30mほど通過したところで車を停めた。大雪の影響で道は狭くなっていて歩道の除雪もできていない状況だったため、すぐには車を停める事ができなかった。

 カメラをもって車を飛び出して道を戻り、その姿を確認するために写真を一枚撮影して拡大するとやはりヒレンジャク。よく見るとヒヨドリやツグミと合わせると50羽は優に超える数の鳥たちが、カイヅカイブキの実(後で新聞記事で知った)を奪い合うように群がっている事がわかった。

 ヒレンジャクとキレンジャクは2年前に自宅の木に刺していたリンゴに20羽以上の集団が来て驚いた。それ以来お目にかかっていなかったので、できるだけ沢山の写真を撮りたかったが、車を放置しておくわけにもいかず6枚だけ撮影してもどった。

 不思議なもので、2年近く目撃できなかったにも関わらず、それから20分と経たないうちに、その場所から5Kmほど離れた市街地の別の場所でも集団を見かけた。その時はさすがに車を停める事はできずやり過ごした。午後になって帰る途中に、遭遇した場所を通ったがヒヨドリやツグミさえもいなかった。

 今日(2月8日)も同じ場所を通る必要があったので、すぐにカメラを出せる状態にして車を運転しつつ現場に近づいて行った。しかし、そこにはヒヨドリ1羽だけを確認できるだけだった。私は昨日とほとんど同じ光景を見ることができるものと期待していた。

 ヒレンジャクやキレンジャクが群がっていたカイヅカイブキの実が無くなってしまったわけではない。しかし、1羽も確認できなかった。

 彼らの習性はまったくわからない。同じ餌を求めて再来することはないのか。2年前に自宅に飛来した時も1度限りだった。不可解だ。まだまだ食べ物はそこにある。人間ならば食べつくそうとしてしまいそうだが、「そんな愚かな真似はしない」とでもいうのだろうか。