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リンゴをついばむカケス

 カケスの鳴き声は林の中で「ギャーギャー」とけたたましく、その存在認知は容易だ。

 しかし、その姿をとらえるのはちょっと難しい。というのも、多くの場合声はしても高い針葉樹の暗い枝の中から次の枝へと飛び交うことが多く、下から見上げると姿をとらえにくいからだ。ヒヨドリやツグミよりわずかに大型で、飛翔する姿では風切り基部と腰の白い色が印象的で、飛び方も少し異なる。時々わずかに翼を制止する時間があって、ツグミの羽ばたきよりも緩やかで、ヒヨドリのように上下に弓なりな軌跡を描くような飛び方はしない。

 落葉する樹々の枝の間だと姿が見えるが、なかなかおとなしくしていてくれないし、見上げるケースが多く、空が明るい場合は逆光になり写真の撮影には苦労していた。

 ところが、リンゴの木に残された一つのリンゴを食べようとしている場面に遭遇して、ようやく私のバカチョンカメラがとらえてくれた。

 翼にある黒と水色の縞模様が印象的で、頭の白黒の模様はツッパリ野郎のヘアースタイル(昔でいう)リーゼントかオールバックを思わせるし、顔は目の周りの黒、目の黄色も含めて「かなり強面」な感じだ。

 だいぶ距離はあったが、良い場面に出会えてよかった。