朝の最低気温も一桁を記録するようになってきた。JAの梨の集荷はすでに10月4日に終了しているが、幸い月初には申告していた出荷量はクリアしていた。
そのため、焦る必要もなく、今年はやや遅くなっても梨を求めるお客様がいるので、「豊水」、「南水」、「あきづき」もまだ少しだけ取り残している。冷蔵する設備もない当園としては、収穫せずに「木に取り置き」している。また、例年遅く収穫している「日の出」、「新星」のほか、これから「新高」も収穫する(JAの集荷対象でもない)。
「日の出」は「南水」に似て、果肉がやや硬めで糖度も高い(13.5~16度)。「南水」を好むお客が、やや遅れて収穫する「日の出」を求めて下さる事もうなずける。
「新星」は、果肉はやや柔らかめで、糖度はそれほど高くない(12.0~13度)が、皮を剥き始めただけで、独特な甘い香りがする。昨年は、(あるお客様に)少しだけ洋ナシにも似ていると言われた。また、例年、玉が少しラグビーボールのように縦長だったのだため、箱詰めが困難で悩みだった。摘果で選別することでリカバリーして(息子談)丸い形のものを多くした。そのためかはわからないが、今年はややシヤキッとした仕上がりになったように思う。
今日、「新高」を試験採取した。1玉が700gから1100gになろうかと思われるが、試験採取ではもったいないので、やや小さめでスレのある玉を選択した。糖度は12.4度とそれほど高くはないが、シャキッとしている。同時に試食した「あきづき」も水分が多くてシャキッとした特徴を持つが、「あきづき」よりもわずかに実の硬さが勝っているように思えた。