• 問屋ファームでは、信州安曇野で育った果物(梨やスモモ)の販売をしています。

日本初の赤いスイートコーン

 今年4月の播種から何度か失敗を重ねながら育ててきた大和ルージュだが、試験採取を重ねてようやく収穫の時を迎えた。

 播種のタイミングをずらしながら6グループを育てているので、今回収穫を迎えた第1グループをはじめとして、今後は7日から14日の間隔を置きながらそれぞれのグループが収穫の時を迎える。

 私は会社勤務の傍ら農業を営んでいるため、まずはお世話になっている職場でお披露目することにした。8月17日には試食用として1本を半分に切った大和ルージュを提供した。テレビなどでは紹介されているものの、いまのところ近隣で販売されている様子はない。情報提供しながら「まずは知って頂く事」と考えて、大和農園から提供されている資料を提示して、コピーを用意して試食される方たちに持って帰って頂けるようにした。

 見た目が鮮やかな赤い色をしているので、展示にも工夫を凝らしてポップにも「生食可能なスイートコーン」である事と、「ヒゲや芯も捨てちゃだめ!!」として、調理やスイーツに利用可能であることをアピールした。

 トウモロコシ栽培において悩みの種となる「アワノメイガの侵食」だが、低農薬栽培でやっていたため、規格外のいわゆる訳あり品となってしまうものが多数あったので、初日は試食と情報提供にとどめ、翌日の8月18日には先端部分をカットした規格外品を無人販売した。

 初日に試食として提供したのは、1本を半分に切ったものだったにも関わらず、8月18日の朝には2人の女性社員が「炊き込みご飯にしてみた」として、小さなおにぎりにして職場で配布してくれた。大和ルージュの鮮やかな赤い色は、イチゴの2.5倍といわれるアントシアニンを含んでいて、水溶性であることからヒゲや芯からも抽出できることを利用しての調理方法。朝から職場では大和ルージュの話題で盛り上がっていた事に感激すると同時に、感謝の気持ちでいっぱいだった。

 スイートコーンなので生で食べて甘く、赤い色は調理やスイーツに活かすと既存のトウモロコシとは別格な魅力がある。例に挙げた炊き込みご飯だけでなく、ピンクのコーンスープ、ジュース、ゼリーなど。レシピはクックパッドなどでも紹介されている。

 先端部分をカットすると、水分の消失が早いことなどから商品価値は下がる。また、その理由についてもしっかりと説明する必要があると思ったので、イラストをそえて説明を記載して1本200円とした。

 身近な所から話題が広がり認知される事をねらったのだが、現在も第2グループ以降の管理は継続しているので、さらなる品質向上と劣化率の低減に努めたい。

 私が大和ルージュを選んだ理由は

  • 見た目のインパクトが強力
  • 強いコピーがある(日本初)
  • 付加価値が高い(アントシアニン:調理やスイーツに)