• 問屋ファームでは、信州安曇野で育った果物(梨やスモモ)の販売をしています。

タマネギを試験採取

 昨年の10月30日から数回に分けて、西の野菜畑にタマネギの苗を植えて育ててきた。今日、ようやく試験採取することにした。

 植えた苗は800本ほどだったのだが、霜柱も溶けて暖かくなった春、強風注意報が出ていたにもかかわらず全く気にすることもなく放置していたところ、植えた苗のかなりな数をマルチごと風にもっていかれてしまった。畝は3列あったが、その中の1列には植えたはずの苗が全く残っていなかった。

 考えてみると、霜柱に持ち上げられていた土は、春になって霜柱が溶けた後、乾燥してバラバラになっていたため、強風でタマネギの苗もろとも吹き飛ばされてしまったようだ。その時には約7割を失ったと思っていたが、マルチが吹き飛ばされる時に苗の上部だけ切り取られた格好になった部分に、後から葉が出てきて回復したものもあり、最終的に失った苗は5割ほどという事かもしれない。

 タマネギは成長して葉が倒れてきたら収穫時期の合図だというので、遅ればせながらいくつかを収穫してみた。同時に別の場所に植えていたニンニクも収穫したので、昼には(スパゲティーの)ミートソースの材料となった。

 実はこの記事を投稿した翌日のニュース映像を見て思い出したのだが、安曇野市では20年ほど前から「玉ねぎ祭り」を開催していて、タマネギ栽培をしている市内の農家で「収穫体験」や「統一価格での販売」をするイベントが開催される。ニュース映像では6月17日(土)と18日(日)の両日に「玉ねぎ祭り」が開催されている様子が流れていた。知名度がアップするにつれて長野県内外から多くのお客さんが押し寄せてくる。今年は20Kg(ネット袋詰)2,500円、10Kg(ネット袋詰)1,300円で販売された。

 私が昨年からタマネギの栽培を始めた理由は、この「玉ねぎ祭り」での苦い経験が発端なのだ。私は毎年このイベントの時にタマネギを60Kgまたは80kg購入するのが恒例だった。昨年も「玉ねぎ祭り」の開催時刻の30分ほど前にいつもの販売所に到着するつもりで出かけた。しかし、昨年は他県のタマネギ不作が伝えられていた事も影響し、安曇野市内の幹線道路は大渋滞になっていた。目的地に到着することも困難かと思われるほどで、場所によっては告知された開催時刻にはすでに「完売」と手書きの立て札が示されている所さえあった。目的の販売所の車の列の最後尾を探してようやくたどり着き、並んで2時間待ちしていたところ、自分の車の5台ほど前のところで「完売」の札が示されてしまったのだ。車列に並ぶ車のナンバーを見ると県外車がずらり。

 もう、こうなっては「タマネギを自分が栽培するしかない」と思った次第。

 アクシデントもあり、また、収穫はやや遅れ気味とはいえ、その時の思いがようやく実を結ぶこととなりそうだ。