• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

2023年第1回定期防除の実施

 今年は3月初旬から例年よりも気温の高い日が続いている。今朝はウグイスが上手な鳴き声を響かせていた。私の中では「ウグイスの初鳴きの日」となる。「上手な」と書いたが、毎朝散歩しながら野鳥の声を聴いていると、最初は上手に鳴けない時があって、ウグイスらしい鳴き声が聞けたところで「ようやく春が来た!」と思えるのです。たまたま2011年と2012年の私の記録では「ウグイスの初鳴きの日」が3月28日と全く同じ日でした。今年は春が1週間早く来たとの認識なのです。

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 さて、そこで今年の第1回定期防除ですが、JAが配布した通知では、発芽直前の3月23日から発芽前までに実施するようにとなっていました。しかし、今後の天気の予測から判断するに、今日実施する事が最適と判断しました。天気予報ですから変化するかもしれませんが、3月23日以降に雨の日が続くとの予測です。また、梨はもちろん、それよりもやや早めに開花するスモモですが、すでに蕾が膨らんで開花直前という状況です。このまま高い気温が続くと適時を逃しますし、私は勤務もあって今日の春分の日を逃すことはできません。

 JAが示した第1回の定期防除の内容は昨年と同様で、特にカイガラムシ類とハダニ類の越冬卵、ニセナシサビダニの駆除を目的とした農薬散布となり、これまでと同様の指示内容でした。スプレーオイルと石灰硫黄合剤とされているが、(当園では)前年同様石灰硫黄合剤は散布しない事としました。理由としては日農スプレーオイル(農林水産省登録:第10601号)の説明書には、「石灰硫黄合剤、ボルドー液などのアルカリ性薬剤やジチアノン剤などの水和剤及び銅剤との混用はさける」と明記されているためです。

 散布量は10アールあたり300リットル以上とされている。当園の40アールで換算すると1200リットルとなるところ、昨年はSS(スピードスプレイヤー)の不調もあり750リットルの散布で終了しました。今年は1000リットルの散布をしました。

同時に、これからの凍霜害に備えて防霜ファンの点検も実施した。

  • スプレーオイル 50倍 栽培面積換算の推奨1200リットルのところ1000リットルの散布
  • 対象病害虫:カイガラムシ類・ハダニ類(越冬病害虫とその卵)
  • 散布注意事項:他の作物にかけない。残液は河川等への流出厳禁(水生生物への影響あり)
  • 防霜ファンの点検:ブレーカーと温度センサー、ファンの回転と首振り、温度設定

今後も定期防除の都度、内容を公開する予定です。