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ヤマガラの巣箱を撤収

 今日はヤマガラの巣箱を槐(えんじゅ)の木から撤収した。

 コムクドリの巣箱では、2度にわたりアオダイショウと思われる蛇の襲撃を受けて合計で10羽のヒナが犠牲になってしまった。私の危機管理の甘さに不甲斐なく、悲しい思いをしている。今は残っている1羽が何としても巣立ちの日を迎えてほしいと思っている。一方ヤマガラは7羽のヒナが無事に巣立ち、親鳥の奮闘ぶりを観察していたこちらが励まされるような思いだった。

 ヤマガラの巣箱は役割を終えてだいぶ時間も経過した。当初は営巣してくれるのかどうかも確信が持てず、内蔵したカメラも後付けだった。後になって悔やまれたのは、カメラと巣箱底部までの距離の短さから、内部全体をとらえる事ができない状態で観察した事。また、無線のWiFi接続であったために、雨天の時などは通信が遮断されて様子が観察できない状態になった。基本的に解像度が低かったことで細部までは映像としてとらえる事ができなかったことも残念だった。

 今後、もし同じような事をするとしても、巣箱の再利用は考えていないので、撤収して内部を確認しようと考えた。分解してみて驚くのは、映像では判別できなかったが、巣材の多くがコケだった事で、白く見えていたのは想像通り、我が家のアイドル(犬)のミルキィ―の毛が利用されていたようだ。巣箱をかけた槐の木をよく見ると、なるほど槐の木には沢山のコケがあった。なるほど、これならば親鳥も巣材の調達には困らなかったはずだ。

 巣穴を30㎜としていたが、映像でもその様子を伝えていたが、コムクドリが何度も頭を突っ込んで中の様子を覗いていた。中に入ろうとしていたが直径30㎜の穴では中に入る事が出来なかった。しかしヤマガラにとっては余裕の大きさだったようだ。時として遠くから飛んできた勢いそのままに、一直線に巣穴に飛び込んでいく姿が観察された。

 巣箱を設計する際に、ヤマガラとシジュウカラを分けるラインが28㎜付近にありそうだ。このあたりを今後検証できればとも考えている。