• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

イカルの鳴き声するも姿見えず

 この時期になるとイカルの鳴き声があちらこちらで聞くことができる。しかし、なかなか姿が見えない。運がいいと10羽近い集団で畑の中に舞い降りている姿を見ることができるが、この時期ではなかったように思う。

 梨の摘果作業をする時期に聞く鳴き声は、私には「おいしいお酒」と聞こえ、口笛で真似てみると時々答えてくれることがある。

 思えばウグイスも同じように、口笛で鳴きまねをすると「俺のなわばりに来るんじゃないぞ!」とばかり、激しく存在を主張してくるし、「これならどうだ!」とばかり「ウグイスの谷渡り」という連続技でこちらを退けて、さも自慢げに胸を張っている事だろうと想像してしまう。

 イカルのそれはウグイスほどではない。あまり相手にしてくれないのだが「おいしいお酒」と聞こえる泣き方は、やはり自分のなわばりの主張かもしれない。あまり目立った場所に姿を見せないのはウグイスと同じで、この時期は写真をなかなか撮らせてくれない。