• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

ヤマガラの巣箱にコムクドリ襲来

 ヤマガラが巣箱に営巣して孵化した7羽のヒナも順調に成長している。

 ところが、昨年近くの杉の木で営巣していたコムクドリなのだろうか、巣箱があった周辺をくまなく探しているような様子を何度か見かけた。すでに昨年の巣箱は撤去していたのだが、巣箱があったあたりの枝を、あちらに、こちらにと角度を変えて眺めていたのには驚いた。正確に記憶しているのだろうか。

 そう思っていたところ、今度は近くの槐(えんじゅ)の木に掛けてあるヤマガラの巣箱の巣穴から頭をつっこんでしきりに中に入ろうとする様子を目撃した。ビデオカメラを向けて置いたところ、複数のコムクドリのつがいが、争うように巣箱にちょっかいを出している。

 子育てをしているヤマガラにとっては、これはストレスとしか言いようがない。

 コムクドリは同種の他のツガイのヒナにエサを与えるほど「おせっかいな鳥」と、ある書籍に解説があった。現在の様子はそれではなく、営巣場所を探していると思われるし、巣箱の中にいる相手はヤマガラだ。そもそもその巣箱は、私がヤマガラもしくはシジュウカラを招こうとして巣穴をリメイクしたもので、コムクドリが入れないようにしたものだ。

 その話をすると妻が「かわいそうだから、巣箱を作ってあげたら」というので、急遽コムクドリ用の巣箱を作る事にした。

 となれば、ヤマガラの巣箱での反省を踏まえて、カメラを内蔵することを前提としたサイズにすることにした。しかし、図面を書くこともなく目測で板にノコギリをあてて作成した事と、2時間後から雨という天気予報を踏まえて急いだことで、完成後の映像チェックでは新たな反省点も浮上した。それでも、ヤマガラの巣箱の時よりもかなり進歩したものとなった。