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ミニチュア門松を作る

 いつもの散歩コース。山沿いの道の脇に小さな竹藪がある。毎年春にはタケノコがニョッキリと出ている。恐らくそれを楽しみにして採りに来る人がいるのだろう。15cmほどになると収穫されている。が、しかし、竹の方も負けてはいない。次々とタケノコが顔を出してくる。その成長する姿を写真におさめていたのだが、あっという間に5mを越えて、周辺が竹藪という風景になってしまうとカメラを向けることもなくなっていた。

 秋からこの時期になると、道にせり出していて、折れそうな危険な老木や、荒れた低木の伐採と剪定が行われる。そのためか、重機やトラックがその斜面近くを通るために、一部の竹がなぎ倒されていた。そんな竹を見ていたら、多少傷はあるが、もったいないから「門松にしてしまえ」と思い立った。まずはスーパーや露店で販売されている門松をじっくり観察。必要なパーツのイメージを描いてから、自宅にある代替品をかき集めた。

 直径20㎜ほどの竹なので、不安定で斜めに切断するのがなかなか難しかった。最初は五葉松の葉を、と思ったが、葉が大きすぎて配置が困難だった。変更して細い黒松の葉にした。彩を考えて南天(紅・白)の実を、さらに梅の枝を添えた。台木として槐の丸木を用意して、藁で周りを囲ってからシュロ縄を巻いて整えた。コーヒーカップほどのサイズだ。

 市販のプラスチック製のものでは、金色に輝く扇子などをあしらったものもあった。金色の折り紙で扇子を…などと考えたが、ミニチュアにあまりゴチャゴチャと配置するとよろしくない。と、思いとどまった。

 さすがに外に置いたのでは、風で転がってどこかに行ってしまいそうなので玄関に飾った。この前、槐の木で作った「書けない鉛筆」や「フクロウの家」、「松ぼっくりツリー」などが並んでゴチャゴチャだ。