巣箱の中ですくすくと育っているシジュウカラのヒナだが、そのヒナにどうしても給餌したいスズメが現れた。
昨日はシジュウカラの様子がいつもと違っていた。 親鳥が巣箱の中にいて、なかなか外に出て行かない。今は食欲旺盛なヒナのためにエサを集めてこなくてはならない忙しいときだ。それなのに巣箱の中に親鳥がずっといる。これまではなかった事だ。
時々威嚇のポーズをとっていたので、巣箱の入り口に蜂でも来ているのかと思っていた。
今朝のこと、動体検知したカメラにシジュウカラでない侵入者が映っていた。以前、コムクドリがヒナを育てている最中に、アオダイショウの襲撃を受けて(ヒナが)呑み込まれてしまった事があった。今回の侵入者は蛇でなく鳥だ。最初はモズでなければいいが‥と心配した。 モズは小さな猛禽類と呼ばれるだけあって、外見は可愛らしいが意外にどう猛で、小さな蛇やカヤネズミをも仕留める事もある。
夕刻になってその姿がはっきりとわかった。 何と、スズメがシジュウカラのヒナに給餌していたのだ。 コムクドリは他の鳥のヒナに給餌することがあると本で読んだ事がある。スズメが他の鳥のヒナに給餌するという記述を見た事がない。
シジュウカラの親の様子からすると、何度も巣箱にやってきてチャンスを狙っていたと思われる。そのため巣を離れることができなかったようだ。あと数日で巣立ちを迎えるヒナたちだが、親鳥もまだまだ気を緩めることもできなかろう。
様子からすると、スズメはアオダイショウのようにヒナの生命に危機を及ぼすことはなさそうだ。むしろヒナは沢山の食事にありつける。おせっかい者の登場に、シジュウカラの親も困惑している事だろう。