オオルリに出会うと幸せになるのだろうか。毎年春先4月下旬から5月上旬の同じ時期にほとんど同じ場所で出会う。その期間も1週間ほどで、他に移動してしまうらしい。立ち寄っているということなのか。
それにしても見事な青色だ。他にも青い羽根をもつ鳥はいるが、かなり部分的であったり、模様として青い羽根が目立つ鳥はある。腹部の白とのコントラストで青さが一層光る。バードウォッチャー憧れの鳥といえそうだ。
初めて出会った時はもちろん、毎年の事であってもその姿を発見した時はちょっとドキドキする。そんなオオルリだが、散歩中によく出会う近所の方と挨拶をしているその時に、近くの木にとまったので、オオルリを指差して「あの枝に鳥がいますがわかりますか?」と言うと、ビックリしていた。「長年この地に住んでいるが初めて見た」と、満面の笑みを浮かべてそう話す。こうした事はオオルリに限らない。見えていても見ていない、というか気づかないのだ。そうした意味で、身近にある「幸せ」と似てはいないだろうか。
映像の前半は自宅近くだが、後半は実は信州でも南(南信)のある高原を訪れた時に撮影した。