• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

夏に活躍した甲虫たち

 早朝の散歩で出会った虫たちだが、写真を撮った後には食事をご馳走してから山に返してやった。

 朝の暗いうちから、子供達だけでなく大人も虫を探して山に入っている様子。まぁ、そういう私も彼らの仲間か。

 私は子供の頃、近所に虫を研究しているおじさんがいた。地元では名の知れた人だ。海外でも活動されていたし、複数の地元紙でコラムや記事を掲載していた。そんな隣組のおじさんに、多くの標本を見せて頂きながら、アマゾンやヒマラヤでの昆虫採集や探検、冒険の話を言葉巧みに話して下さるため、聞いているだけで楽しくて興味を持った。

 仕事に奔走していた現役を退いた今、そうした好奇心がいまだにくすぶっている。散歩中にも時々木々の間に目を凝らす。興味のありそうな小学生を捕まえて話しかけると怪訝そうな顔をされる。あきれた爺さんとでも思われているのかもしれないし、今はあまり踏み込んではいけないようだ。「見知らぬ人に声をかけられた」などと子供に言われては、悪くすると犯罪者扱いされてしまいかねない危険が潜む(笑)。