• 問屋ファームでは、信州安曇野で育った果物(梨やスモモ)の販売をしています。

枝の切り詰めテスト

 果樹の剪定について、その技術を解説している書籍には、枝を切り詰めた後の枝の伸び方について説明されている。それらを参考にして剪定を行うのだが、剪定をしている時にはその後の結果を想像してやってはいる。しかし、春が来て花芽や葉芽が伸びてくるともう剪定した時のことなど忘れてしまい、どうなる事を期待していたのか全く分からなくなってしまう。

 以前、接ぎ木をした時の経過について紹介した。すももの月光に太陽の枝を接ぎ木(高枝接ぎ)した場合は、接いだ部分をテープで固定していることや、保水と保護のためにビニール袋で覆っていることなどから経過の観察は容易だった。

 剪定後の効果について確実に評価するためには、その場所をマーキングして、どのように剪定したのかを記録しておかないといけない。経験の浅い私だからこそ、漫然とやっているわけにはいかない。

 そこで、昨シーズンに伸びた新梢に対して行った「切り詰め方の度合い」と場所を明確にして、後々その状態を評価できるようにした。切り詰めた枝のポイントにラベルしなくてはいけないのだが、これは接ぎ木をしたときと同じ要領で写真のような札を付けた。

 気を付けないと、これを邪魔する悪者がいる。それはカラスだ。やつらは面白がってわざわざ外しに来るから油断できない。ある程度の損失も覚悟しているし、記録と照合するために枝につけているラベルは、結束バンドで緩く枝につけている。枝の成長度合いを見ながらメンテナンスも必要になると思われる。

  • 新梢の先端約5㎜を切り詰めた場合
  • 新梢の1/3を切り詰めた場合
  • 新梢の1/2切り詰めた場合
  • 三股になっている新梢の中央を1/4に切り詰めた場合
  • 二股になっている新梢の一方を1/4に切り詰めた場合
  • 実測値(例:850㎜の先端50㎜を切り詰め)など

 上記は実施した例だが、複数個所にマークして写真を撮影し、収穫前には結果の評価をしてみたいと思う。写真は今日実施した一部。