• 問屋ファームでは、信州安曇野で育った果物(梨やスモモ)の販売をしています。

脱渋した渋柿を食す

 渋柿を10月18日に収穫して、アルコール(焼酎)で処理して保存していた。室温保存(恐らく平均10℃から15℃くらい?)してから10日経過したので皮を剥いて食べた。とても甘くておいしかった。種無しなので水平に切り目を入れても写真のとおりで、梨とともにしゃぶしゃぶのアクセントとして甘味を添えた。

 梨はタンパク分解酵素(プロテアーゼ)を含むため、肉料理にとても会うことは知られている。これまでにも豚バラ肉で巻いて焼いて食べたり、酢豚のパイナップルの代用として使用することがあった。

 柿も全く同じように使うことができそうだ。柿の場合はビタミンC、亜鉛が多く含まれているらしく、タンパク分解酵素(カタラーゼ、ペルオキシダーゼ)も含まれているという。

 柿に含まれる渋みのもとであるタンニン成分(シブオール)と、アルコールデヒドロゲナーゼと呼ばれる酵素は、アルコールの分解に働きかけるため二日酔いに効果的とのこと。しゃぶしゃぶと同時に大量摂取する予定の酒(アルコール)を視野に入れての予防措置でもある。

JA全農広報部のツイッターに「柿は焼いてもうまい」って本当!?との投稿があった。

全農広報部【公式】日本の食を味わうさんはTwitterを使っています 「もっとはやく知りたかった! 柿 は 焼 い て も う ま い てことを。ヘタ部分の切り落としてトースターで10分程焼くだけ。カスタードみたいなとろっとした甘さが楽しめます。お好みで バター クリームチーズ などを載せるとより贅沢なスイーツに。焼き柿、私の中で柿革命3.0が起こりました https://t.co/3hkGEb4x1u」 / Twitter

 後日談になってしまうが、私も柿をオーブンで焼いてみた。脱渋した甘い柿を水平面で切って、柿の上部は蓋を開けるかのような切り方になるが、皮はそのままにしてお皿に見立てて焼くときには下に敷いた。その他は皮をむいて4等分になるように十字の切れ目を入れた。

 上には薄く切ったバターを乗せて、220℃で10分焼いた。

 食べてみると正直言って期待したほどではなかった。バターがいけなかったのか、甘みが強くなることはなく、かすかなバターの塩味に加えて、わずかな酸味を感じた。焼いた事で外側は水分が飛んで少し固め。中は若干柔らかくとろりとした。スプーンで壊してとれる状態だ。

 私のやり方がうまくなかったのか、家族にはあまり好まれなかった。