水鳥はいつ見ても癒される。気温が下がってきたけれど、冷たい水に浮かぶその姿は、何となくゆったりとして落ち着いていて、彼らには寒さなど無関係なのではと思ってしまう。
「鶏寒上樹鴨寒下水」は禅語で「鶏寒くして樹に登り、鴨寒くして水に下る」、鶏は寒いと木の上に登り、鴨は寒いと水に潜るということから、同じ鳥でありながら寒さに対する対処法が全く異なることをあらわしています。
我々人間も、目的が同じでもそれに対する取り組み方はひとにより違い、良い結果を残した他の人のやり方を真似しても、それが自分に合っていなければうまくいかないとの戒めととらえられます。
私が川沿いを通った時、マガモはだだじっとして動かず、ヒドリガモは水に浮かんで泳ぎ、イソシギは石の上を忙しく移動していました。それぞれが全く異なる様子でしたが、肌寒い中、のんびりとした様子でした。