• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

晩生の新高と日の出で終了

 梨の収穫も大詰めとなり、新高と日の出を最後に終了となった。

 今年は、春の開花時期に好天に恵まれ、気温も上がって授粉作業を担当したミツバチも活発に働いてくれたおかげで着果率が高かった。そのためか、摘果作業の負担は増えたが「喜ばしい事だ」とうれしい悲鳴をあげていた。

 狭い園ではあるが、多品種混在していて、所によっては接ぎ木によって1本の木に複数品種が収穫できる状態のため、今は亡き義父の農業記録から品種の掘り出しをしていた私の息子が、サザンスイートを見出したことには驚いた。義父と一緒に梨栽培をしていた義母は義父が存命な時に品種名を確認せず、受粉樹として導入したものとして実が付いても収穫せずに放置していた木だった。

 息子は来年の苗の注文にサザンスイートを加えていた事で、特徴に注目していた事も功を奏したのかもしれない。義父がすでに体が弱って農作業もままならなくなっていた頃に品種登録されたサザンスイートを植えていた事にも驚かされた。

 9月になっても気温が高かった。

 例年よりも全体的に収量が多かったこともあり、豊水の収穫を急いだものの南水の収穫と重なり、やむなく豊水を取りきれずに南水の収穫に入らざるを得なかった。

 南水とあきづき、新星を収穫し、日の出、新高と続き今シーズンの梨の収穫を終える。

 来シーズンの予防措置としての特別防除(農薬散布)をしてから、落ち葉を拾い、しばらくは木をいたわってやることにする(お礼肥料など)。気温が下がり休眠に入った後には、剪定でいじめることになるのだから。