• あり得ない取り組みをしなければ、あり得ない結果は得られない。信州安曇野で果樹栽培をしています。

豊水収穫は後半、南水収穫は本格化

 9月も中旬だというのに気温が高く、夜間もなかなか気温が下がらない。最低気温も連日20℃を越えている。

 これまで公開していた収穫時期のカレンダーを改定した。お客様に当園での収穫の時期を知って頂くためのものだが、毎年のように修正を余儀なくされる。

 改定したカレンダーには、これまで掲載していなかった梨(サザンスイート)も加えた。このサザンスイートは今は亡き義父が苗を植えていたようだが、明確な記録がなかったことから、これまで収穫適期が近い愛甘水ではないかと推測していたもの。

 近くの直売所で販売されていたサザンスイートを息子が見て「これだ!」とすぐに分かったようで、すぐさま購入して持ち帰って、その姿や糖度、食感などから家族全員確信した。それにしても、サザンスイートの品種登録は2012年と、梨としてはまだ新しい品種で、苗を植えたと思われる時には、義父はすでに足が弱って農作業もままならなかったはず。自身が植えたこの梨を口にすることがなかった事になる。この例に限らず、義父の先見性に今も助けられている。

 話を戻すと、早生品種であるサザンスイート、喜水、その後の幸水も収穫を終えて、今は豊水が終盤に差し掛かり、南水の収穫もスタートした。

 この時期の高温がどのように影響するか心配ではあるが、南水はやはり糖度が高く、周辺でも待ちわびる人が多く予約も入っている。しばらくこの高温が続くものの9月21日あたりからは気温が下がってくるとの予測。北海大王(カレンダーには掲載せず)、新星や日の出、新高と収穫は続く。