巣箱にいたヤマガラのヒナ4羽が元気に巣立って行った。
4月2日に初めて巣箱の中を訪問。それまでは、巣穴から頭を少し入れて警戒していたが、ようやくと思ったらそれからは早かった。翌日から巣材を搬入し始めて、9日目の4月11日に1個目の卵を産んだ。毎日1個ずつ産んで、5個目を産んだ5月15日から抱卵を開始、翌日も1個の卵を産んで合計6個になった。
抱卵開始から15日目の4月29日に4個が孵化した。その後2個の卵は孵化することはなかった(無精卵と思われる)。そして孵化後17日目の5月15日に巣立ちとなった。
2022年にもヤマガラが巣箱で営巣し、7個の卵を産んですべて無事巣立った。その時は抱卵開始方法が今回とはやや異なり、1個目の卵を産んだ2022年4月1日は雪の朝で、2個目の卵を産んでからは昼間は抱卵せずに寒い夜間だけ抱卵をし続けた。7個目まで産んでからようやく昼夜抱卵の体制になった。
そのためか、今回とはわずかに違うが昼夜抱卵した期間は14日間と1日少ないが、夜間の抱卵が影響したのだろうか。卵の孵化は個数が違ってもほぼ一斉に孵化と言ってよいほどで、24時間以内にすべての卵が孵化し、しかも孵化から17日目に巣立った事は全く同じ。なんという結果だろう。毎日1個ずつ産んで最初の卵と最後の卵までに日数が経過しているにもかかわらず、同じ日に孵化させるテクニックに驚かされる。驚異的なスピードで成長するヒナだ。わずかでも差ができてしまうと弱い物が排除されかねない。巣立ちに至るまでの日数も同じ結果になった。
最初のヒナが飛び出してから4羽目が巣立つまでは約20分ほどだった。2022年の時に7羽が巣立つ時には(正確な時間は計測できなかったが)50~60分を要した。
無事巣立ちを迎えたことを喜んでみたり、寂しがってみたりの私だ。みな元気に暮らしてほしいと願うばかりだ。あるデータでは、野鳥がその寿命の半分を超える数は30%ほどだとあった。天敵もいるし事故もあろう。これからも野鳥のための巣箱(住居)を提供し、少しでも増えてくれることを願う。
今回はカメラのテストを怠り、夜間ならまだしも日中も巣箱内が暗視野モードのモノクロ画像になってしまった。巣箱内にもう少しだけ光を取り込む隙間を作っておくべきだったが、ヤマガラが暗い巣箱を好んだものとして自分をなぐさめた。
これとは別に無線LAN接続の巣箱も用意しているが、こちらは遠隔でカメラのアングルを変えられることが幸いし、これまでと同様カラーモードの映像も撮影できそうなのだが、悪天候だと無線通信が遮断される事がある。
現在のところ、シジュウカラ、コムクドリ、あしながバチの「冷やかし訪問」のみだ。